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管理組合にはコミュニティが必要!

1)コミュニティのチカラ!

マンション中であまり面識のない人に対して「犬の鳴き声がうるさいから静かにさせてください」とクレームを言ったとします。犬の飼い主に対してよい印象は当然ありません。また、クレームを言われた側も「嫌な人が来た」と嫌悪感だけで忠告を素直に受け取れないでしょう。相手のことを知らないと、相手の気持ちになって考えることができず、自分の感情だけが全面に出てくるものです。こうして疑心暗鬼がお互いに芽生えて、相手はますます嫌な存在になります。その後の犬の鳴き声は、余計にうるさく聞こえることでしょう。
でもそんな中、2人が何かで一緒になり、意気投合したとします。するとお互いが相手を思いやった(相手の顔が浮びながら)対処をするようになります。そうなると人間は不思議なもので、「○○さんの犬なら仕方ないなあ」と犬の鳴き声があまり不快に感じなくなります。これは実話です。おもしろいですね。

(管理組合のコミュニティ)

コミュニティのチカラは、管理組合とって、なくてはならない要素です。管理組合では「全員が何の不満もなく100%賛成!」というのは、絶対にあり得ないからです。
仮に総会決議で全員賛成だったとしても、組合員の利害は各々違いますから、実情は80%賛成がよいところだと思います。つまり、合意形成とは、各々が全体のことや困っている人のことを知って思いややるからこそ成立するのです。合意とは、お互いに「まあ仕方ないなあ。」と譲歩しながら形成されていくものです。
管理組合は、この仕組みを忘れてはなりません。コミュニティが芽生えていないと、合意形成が難しくなり、機能が著しく低下するからです。マンション内に問題や課題があっても解決に至らないでしょう。これでは快適なマンションライフを送れません。

2)どうすれば出来るか?

コミュニティには、「あいさつ」「無理はしない」「キーポイントを探す」の3つが大切な要素だと思います。
「あいさつ」は全ての基本です。何事も「あいさつ」から始まりますから、とりあえずやってみようよ、ということです。初対面でもメディア(媒体)を使うと「あいさつ」はスムーズに行えます。例えば、ご本人ではなく、お連れになっているお子さんやお孫さん、犬などのペットにあいさつをするのです。すると意外と会話が弾んだりします。
「無理はしない」というのは、長続きをするためには無理をしないのが大事だということと、仲間を作って楽しい気持ちでやった方がいいよね、ということです。そのコツは、理事役員でも何でも「やらされている」と思うより、ちょっとだけ自発的にがんばることです。それは、やらされたことも含めて「全てやっている」ことになることを意味します。そうすると不思議と楽しくなるものです。
最後の「キーポイントを探す」は、イソップ物語で説明しましょう。皆さんは「北風と太陽」という童話をご存知でしょうか?北風と太陽が旅人から服を脱がせる競争をする話です。まず北風が冷たい風を吹いたら旅人はたまらずコートを着込んだけど、太陽が照らすと旅人はコートをすぐに脱いだ、というストーリーです。この場合のキーポイントは、「暑いと自然にコート脱ぎたくなる」ということです。北風をいくら吹かせても疲れるだけで効果がありません。マンションの中でもそういうキーポイントや視点を探すことが大事だということです。それが一番楽にコミュニティを図れるポイントです。

3)コミュニティのキモは?

プロ野球の千葉ロッテやニューヨークメッツの監督として有名なボビー=バレンタイン氏の語録の中に「3つのR」というのがあります。「Responsibility(責任を持つ)」「Respect(敬意を払う)」「Reality(現実を直視する)」の3つのキーワードのことです。
ボビー=バレンタイン氏は、語録の中で「1つ目の『責任を持つ』とは、自分に責任を持ちベストを尽くすこと、他の人に責任を委ねることを意味します。2つ目の『敬意を払う』とは、一緒に働いている人、それが例えライバルでもあっても、敵であっても、敬意を払うのです。自尊心を持ちながら、みんなが楽しめる環境をつくれば、仕事はきっとスムーズにいきます。そして3つ目の『現実を直視する』とは、いつも変化している世の中を認め、それに合わせて変わっていくことです。この『3つのR』を身につければ幸せで成功する人生が送れると信じています。」と言っています。 
これをマンションに置き換えると「『責任を持つ』とは自分に責任を持ちベストを尽くすこと。ほかの住人にも責任を委ねて共に頑張ること。『敬意を払う』とは同じマンションに住んでいる人、たとえ違う意見を持ち反目しあう人にも敬意を払うこと。そして、自尊心を持ち『現実を直視』しながら皆で快適な住環境を目指せば、マンションの管理運営はきっと上手くいきます。」となります。
管理組合活動には、「Responsibility(責任を持つ)」「Respect(敬意を払う)」「Reality(現実を直視する)」の「3つのR」が、揃わないと上手くいきません。この3つが真にコミュニティの極意だからです。
事実、問題のある管理組合に伺うと、この「3つのR」のどれかが不足しているケースが多いように思います。管理組合は、この「3つのR」を意識したコミュニティ活動をベースに、より快適なマンションライフの実現を目指して欲しいと思います。
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