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かしこいコンサルタントの活用方法

一般的に「コンサルタント」とは、コンサルティングを行うことを業としている人のことです。「コンサル」と省略されることもあります。コンサルティングとは「相談に答える」ことです。つまりは、相談者の話を良く聴き(注:「聞」ではない)、的確な回答を与える、ということです。

1)管理組合にとってコンサルタントとは?

管理組合だけで問題に取り組むと、どうしても視野が狭くなりがちです。また、外に出て吸収してきた知識に誤解があることもあります。誤解したまま次に進むケースや行き詰って、どうしようもないと諦めて落胆するケースもあります。
ある自主管理マンションを訪問した時に、こんな話を聞きました。そのマンション管理組合は、十数年前に実施した第2回目の大規模修繕工事の時に長期修繕計画を見直し、それまでの大規模修繕工事の修繕周期を10年から14年に延ばされたそうです。そして、3回目の大規模修繕の工事を迎える2年前に廊下手すり部分のコンクリートが剥離して落下する事故が発生したそうです。幸い人災事故にはなりませんでしたが、その管理組合は「大規模工事はもっと周期を縮めないと!」ということになり、大規模修繕工事を前倒しで行い、長期修繕計画も元通りに戻したそうです。
この話を伺ったときに「あれ?」と思いました。2回目の大規模修繕工事の塗装工事がまずかったのが原因ではないのか?と思ったからです。この話を複数の設計士に聞いても同じ見解でした。真実は分かりませんが、この時にコンサルタントが入っていれば、塗装業者の責任を問うなど、少し違った結論になっていたかもしれません。

2)コンサルタントはコーディネーター

管理組合が契約するコンサルタントは、マンション管理組合の抱える何かしらの課題を解決する方法や対策を提案してくれます。マンション管理士や建築士などの資格者が管理組合でコンサルタントを行っている例が多いようです。
コンサルタントは、第三者の観点で広い視点から、管理組合だけでは気づかなかった(発見できなかった)問題を発見してくれます。また、コンサルタントの持つ経験や専門知識などの「引き出し」の中から問題解決のための提案や解決のロードマップなどを提示してくれます。コンサルタントはコーディネーターだとお考え下さい。
専門知識を有していることはもちろん、管理組合などに接してきた経験から、管理組合活動に役立つ「引き出し」を数多く持っているからです。この「引き出しの多さ」がコンサルタントの魅力の1つです。
管理組合がコンサルタントと契約する時は、実経験の乏しい専門家ではなく、管理組合の理事役員などから良く話を聴き(注:「聞」ではない)、管理組合の個別事情に合わせた提案ができるコンサルタントを選びたいものです。

3)コンサルタントの使い方

コンサルタントは、全部任せるということではありません。お手伝いしてもらうということです。つまり、自分たちのできることは自分たちでするということです。それを忘れてはいけないと思います。
それともう一つ大事なのは、何をどうしたいのかをコンサルタントに伝えることです。具体的でなくてもよいです。でも必ず必要なことです。例えば、医者にかかってお腹が痛いというと医者はすぐ治療をして最善を尽くしてくれます。でも、言う人によって、痛い、かゆい、痛くない、などバラバラならば、一体何をしたらいいか分からなくなります。これでは有効なコンサルタントサービス祖受けることが難しくなります。コンサルタントに何をして欲しいのか?理事会の意思を一つに束ねて整理する作業がます必要です。
また、コンサルタントを使うと費用がかかります。会計の予算が大きな大規模なマンションなら、コンサルタントをフル活用することも可能でしょう。でも小規模のマンションでは、予算が取れないので、そういうわけにもいきません。自分たちでできることは自分たちで行うことが大切です。
また、相手に任せ切ることはしないで、主導権は管理組合がいつも持っていることが大切です。そうした意味で、業務を委託する時の心得としては、管理会社への管理委託でも、コンサルタントでも同じです。
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